「カウンセリングって、意味あるの?」
私は長い間、そう思っていました。
「話したところで、何も変わらない。」
「問題が解決するわけじゃない。」
むしろ、自分の弱いところを人に見せるのが怖かった。
正直に言うと、カウンセリングに対して懐疑的というより——信じていなかった、というのが正確な表現かもしれません。
それでも、ある時期に思い切ってトラウマ治療を受けることにしました。
理由は、藁にもすがる思いからでした。
治療を受けて、私の人生が動き始めました。
それまで感じられなかった五感が戻ってきた、という感覚がありました。
頬にあたる風の心地よさやその香り、地面を踏みしめる感覚、小鳥のさえずりのやわらかさ。
ずっとどこかで止まっていた時間が、また動き出すような感覚。
「自分の人生を取り戻した」——今の私には、その言葉が一番しっくりきます。
カウンセリングって、問題を「解決」するものじゃないんです。
少なくとも、私の経験では。
それよりも、「自分が何を感じているか」に気づけるようになること。
ずっと見ないようにしていたものと、安全な場所で向き合えること。
それだけで、何かが少しずつ動き始める。
このコラムを読んでいるあなたが、もしカウンセリングに懐疑的なら——
私は、その気持ちがとてもよくわかります。
「たいしたことない悩みで行っていいのか。」
「話したって変わらないんじゃないか。」
「そこまで追い詰められていない。」
全部、私が思っていたことです。
でも、いまはこう思います。
その「まだ大丈夫」という言葉が、一番危ない、と。
一度だけ、試してみてください。
解決しなくていい。わかってもらえるだけでいい。
それだけで、何かが変わることがあります。
代表 橋本真咲
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